吸気系モディファイその壱・象鼻取り外し

KSR110の吸気系は静音化のためにエアーの量を絞るような仕組みになっている。吸入口にあるゴム製のインシュレーター(通称「象鼻」)の撤去と、エアクリーナーボックスへ空気を送る部品(通称「豚鼻」)をKLX110用に交換するのが定番のモディファイなのだけれど、キャブレターの調整が必須なので今まで尻込みしていた。しかしよく考えたらキャブのジェットとKLXの豚鼻を買っても2000円もしないので、費用対効果を考えるとお得なモディファイだと思って、実行してみることにした。
まずは簡単な象鼻の撤去から。

丸で囲んだ位置に吸気口がある。ここから吸い込んだ空気がフレームの中を通ってエアクリーナーボックスに入るのだ。

こんな感じで横向きに取り付けられているので、隙間に手を突っ込んでこのパーツを外す。象鼻のさらに奥に吸音材があるのだが、これはタンクを外さないと取り出すことができなさそうなので、今回は象鼻の取り外しだけに留める。

これが象鼻の全貌である。見ての通り吸入口は指の太さくらいしかない。
この状態でキャブのセッティングはデフォルトのまま、エンジンを掛けて近所を試走してみた。
まずエンジン音は体感で2割りくらい大きくなった。デルタのマフラーがJMCA認定の割に結構な音量なのと合わせて、ちょっとガラの悪い人になってしまった感じで、アイドリングには気を使わざるを得ない。
走り出すとなかなか良い感じ。ノーマルの状態だと、回転を上げてもエンジンが「これ以上は仕事しないぞ」と言っているようなパワーのどん詰まり感があるのだけれど、その状態になる回転数が上がったように思える。キャブのセッティングなしでこの結果なら上出来だ。うーむ、これならマフラーを換えたときに象鼻の撤去もやっておくべきだったか。


豚鼻はWebikeの通販で既に入手済みだし、キャブのメインジェットも今日買ったので、続きは来週以降にしよう。