眼が見えない猫のきもち

眼が見えない猫のきもち
図書館で徳大寺有恒の自動車とは無関係のエッセイを見つけて、ちょっと意外に思って借りてみたらすごく面白かった。だって普段はあらゆる自動車に辛口批評をふるい、「ジャギュア」だの「メルツェデス」だのいう口で「チャオぴん」なんて猫を呼ぶんだもの。これはもう最強クラスのツンデレですよ、徳大寺。
まぁツンデレかどうかはともかく、自動車のことを語るときの気取ったというかスノッブというか尊大な語り口が、猫のことを語るときには消えてなくってただの猫好きオヤジになるのが、意外な一面を見た感じで面白く読めた。