「ねじまき鳥クロニクル」

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)
ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)
読了。
国境の南、太陽の西」も「ダンス・ダンス・ダンス」もそうだけど、この時期の村上春樹の小説には「経済的、社会的に上手く行っている人」への違和感みたいなものが必ず含まれていてる。「ねじまき鳥…」の綿谷昇、「国境の南…」の主人公、「ダンス…」の五反田君。それはバブルで金持ちになった日本に対しての違和感と、ベストセラー作家になった村上春樹の自分自身に対しての違和感なのだろうか、と思った。