Vガンのこと

昨日MGを買っておいてなんだが、自分Vガン好きかというと実はそれ程でもなかったりする。ガンプラマーとしては1/100のスケールに小さなVガンダムの合体変形機構をどうやって組み込んだのか興味深いと思うけど、やっぱり一番好きなガンダムシリーズはZで、作ったプラモもZのものが一番多いし。
思い返すとVガンはちょうど自分の中のおたく低迷期にやっていたものだ。中学生から高校生にかけて毎月アニメ雑誌を買い、試写会やイベントに行くなど堅実におたくライフを過ごしていた私だが、高3の春に逆シャアを見てから、受験生になったことで周りの友人含めて自然とアニメからは離れ気味になっていた。その間ぼちぼちとTV版パトレイバーとかナディアとかサイバーフォーミュラくらいしか見ず、アニメージュニュータイプも買わない(そのわりにコミケには夏冬通ってた)、不熱心なおたくとして過ごしてきた時期に始まったのがVガンダムだ。
第1話は生で見つつ録画もするなど結構気合いを入れていた。途中、中弛みしたけれど最終回も生で見て、あの何とも言えない結末で「うーん、やっぱり富野作品は一筋縄じゃいかんな」と思ったりした。後番組のGガンは見ず(このへんがヌルい証拠)、問題の1995年からガンダムWウエディングピーチ、そしてエヴァと見事に転がる典型的な道を辿ったのである。
なんとなくVガンがなければ、そして最終回があんなのでなければ、もしかしたら私はアニメからすっぱり足を洗っていたかもしれず、そういう意味でなんだかVガンは好きではないが妙に心に引っ掛かる作品なのであった。最近またアニメから遠ざかっている自分の状況を鑑みるとなおさら。