「ガンダムUC」7巻

読了。
福井晴敏の何が上手いって、これまで蓄積されたガンダム設定を「ここでこれを持って来る」という使い方のタイミングが上手い、というかユニコーンってほとんどそれだけで作品として成り立っているという感がある。
今回も、逆シャアのラストシーンを理屈付けるためだけに富野の頭の中で作られた「サイコフレームの干渉」という設定を、物語の最大の山場にぶつけてきて、しかもF91のラストシーンの要素までくっつけてしまう手法は、あざといといえばあざといのだけれど、読んでいてすっかり乗せられてしまった。