第二次ジオン共和国とダルシア・バハロの評価
永井さんが亡くなってからわりと真剣にガンダムについて考えているのだけれど、最近気になっているのは、アニメ最終話で「この戦いの後、地球連邦政府とジオン共和国との間に終戦協定が結ばれた」と言っている「ジオン共和国」の成立がいつなのかということ。
宇宙世紀の年表を紐解くと、0079の12月31日にア・バオアクーで戦っていたのが、明けて0080の1月1日には、もう終戦協定が結ばれている。このときのジオン側主体が既に「ジオン共和国」になっているのは手回しが良すぎないか?
そこで大胆な仮説として、ギレン・ザビはデギンを暗殺する手筈をかなり前から準備していて、公王デギンの死をもって共和制に移行し、自ら権力の中枢に就こうとしていたのではないかというのを考えた。
しかしア・バオアクーでまさかのザビ家全滅。このタイミングで、ギレンが進めていた共和国への移行をダルシア・バハロが上手く利用して、素早く終戦協定を結んだというストーリーはどうだろう。
終戦協定がすぐにまとまったのは、デギンとレビル将軍の会見で大筋の合意ができていたためであろう。ダルシア・バハロはもっと前から極秘裏に連邦と接触して、終戦に向けた実務的な交渉をしていたのではないか。
そんなわけで、ダルシア・バハロは意外と凄い人物かもしれないので、もっと皆注目して、外伝をガンダムAで連載するべきなのではないかと思ったりするのであった。
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