「みんなCM音楽を歌っていた 大森昭男ともうひとつのJ-POP」

みんなCM音楽を歌っていた―大森昭男ともうひとつのJ‐POP

みんなCM音楽を歌っていた―大森昭男ともうひとつのJ‐POP

図書館で借りて、2週間以内に読みきれず、さらに2週間延長してようやく読了した。
大瀧詠一坂本龍一鈴木慶一といったミュージシャンを起用してCMを作成した大森昭男という人の仕事を、三木鶏郎に始まる日本のCM音楽を俯瞰しながら追った本。
この本を読んで大森昭男という名前を初めて知ったのだけれど、80年代の文化の流れを作った重要人物と呼んでいいくらいの人で、西武「おいしい生活」とかその辺のCMがこの人の作品だそうだ。80年代の文化ってTVCMと連携して動いていたんだなあ、ということが改めて分かった。
YMOー細野ーはっぴぃえんどー大瀧ーシュガーベイブ大貫妙子というふうに芋づる式で聴いてみたら、実は大森昭男のCMで繋がっていたという。多分私の音楽趣味もこの人のCMによる刷り込み現象なのかもしれない。
他にこの本を読んで「へー」と思った話。

  • 成和アングルというCM制作会社と平凡出版(後のマガジンハウス)が提携して、音響ハウススタジオができた。
  • ホンダCITYのあのCMを作曲したのは井上大輔