樫尾俊雄発明記念館に行く

夏休みなので、平日にしか開館していない樫尾俊雄発明記念館に行ってきた。今も樫尾家の個人宅として使用している建物で、完全予約制なので、ホームページの予約フォームからメールを出しては予約が一杯で別の日にしてくださいという返事を受け取るというのを何回か繰り返して(この辺が不便で改善して欲しい)やっと7/31に予約することができた。
KSR小田急喜多見車両基地の上にある公園の駐輪場に停めて、野川の向こう岸にある樫尾俊雄発明記念館まで歩く。

中はステンドグラスとかあったりして金持ちスゲーって感じ。



これが目玉の電気式計算機14-Aの完動品。

後ろはリレーが見えるようになっている。

コンソールはこんな感じになっている。テンキーの配置はこの製品が最初だとか。「5」のキーに凹みが付けられていて、ブラインドタッチを最初から想定していたというのが凄い。

そして私が一番見たかったのが楽器コーナー。
これが初代カシオトーン201。最初から8音ポリというのが驚き。

音源は「子音・母音システム」というものを使用しているとか。音色をアタック部と持続部に分けるというアイディアはLA音源を想起するが、こっちの方が全然早い。

これはカシオトーン701という機種で、右にある3段のバーコードで、主旋律の音の高さ、長さ、コード(伴奏?)を入力すると自動演奏が可能というイカした奴。

せっかくなので動画を撮ってみた。

最後に寄っている8セグLEDは、よく見たら小節数ではなくて主旋律のノート数をカウントしていた。意味があるのか分からんが。
そしてCZ-101だー。この独特なデザインが昔は好きになれなかったが、今見るとクールな感じが良いよね。

サンプルトーンも画期的な製品として展示されている。

FZ-1もこのデカい液晶画面がカッコイイのよ。たしかこの画面で波形のエディットができたはず。

こんな本まで置いてあったのだけど、案内の人がいるのでじっくり読んでいる時間がなかったのが残念。

あとはRZ-1とかCZ-1とかVZ-1もあればもっと素晴らしかったのだが。
カシオってこんなワークステーションまで作ってたのか。

キー配列がまたユニーク。

そんな感じで他にも電卓のカシオミニやGショックなんかも展示されていて、「あー、カシオってなんか安っぽいイメージがあるけど、生活に密着したプロダクトを作る良い会社だよな」と思わせる施設であった。