「ブラタモリ 池袋〜巣鴨」の回を見て

先週見逃した「ブラタモリ 池袋・巣鴨」の回を再放送でようやく見ることができた。日本鉄道が池袋駅を開業させた当時の写真が出てきて、目白での分岐が地形的に難しいことから、ターミナルに向いた平坦な地形の池袋に駅を新設した話が興味深かったが、番組恒例のタイムスリップCGのところで、列車が右側通行になっているという間違いを犯していた。日本の鉄道は左側通行なので、どうしてこんな単純な間違いをするのだろうと考えたら、開業当時の写真がどうも妙であることに気がついた。
開業当時の写真はおそらく目白側から池袋駅を見たもので、遠方に2面のホームが見える。手前はシーサスクロッシングかと思ったら単純な平面交差のようだ。下図のような配線で、方面別ホームになっていたものと推察できる。

ここで開業時の写真では左端のホームに蒸気機関車の先頭部が写っているのである。左端の線は複線の右側につながっているので、このまま発車すると逆走になってしまう。機回しして折り返すという可能性は、池袋駅の閑散とした周囲の風景を見ると考えにくい。そうするとこの写真は裏焼きなのではないか?
鉄道博物館に行って図書館の資料を漁れば答えは出てきそうだが、いつものように投げっぱなしで終わる。


2013/5/23追記
仕事帰りに吉祥寺の古書センターに寄ったら「懐かしの停車場 東日本編」という本が売っていて、ぱらぱらと見ていたら、まさにこの池袋駅の写真が載っていた。TVで見たときは気がつかなかったが、機関車が単行に見えるのと、画面右側(内回り線用)の腕木信号機が進行する列車から見て左に腕木が出ていることから、、裏焼きという線はなくなった。

懐かしの停車場 東日本篇

懐かしの停車場 東日本篇